釣りと散歩と・・・ときどき読書!!

釣りと読書とふらふら気ままに散歩する雑記のブログ

うん!非常に良くできてるなぁ。「かがみの狐城」【小説】【ミステリー】【本屋大賞】

私は小説やビジネス書、その他にも歴史ものや自己啓発本などいろいろなジャンルの本を読みます。

当然ですがすべての本が面白いというわけではなく、「・・・なんだこれ?意味わからん!」と思うものも結構あります。(私の読解力にも問題があるのですが・・・。)

逆もまた然りで「これは良く出来ているな!」「非常に面白い!」というのもいくつかあるのです。今回紹介する「かがみの狐城」はその「わぁ~良くできているなっ!」と思った一冊です。

ちなみにこの本は「2018年 本屋大賞受賞」、2022年にはアニメ映画化されている作品なので、私が紹介するまでもなく知っている方も多い作品だと思います。
この本を私が読んだのは発売して間もなくでしたから2017~18年の頃ですが、記憶に残ったこの一冊を今回は紹介してみたいと思います。

 

 

「かがみの狐城」 辻村 深月

あなたを、助けたい。

学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた―― なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。 生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。

かがみの孤城 辻村深月 | ポプラ社 (poplar.co.jp)

この本の著者である辻村 深月さんは、2004年に「冷たい校舎の時は止まる」でデビュー。「ツナグ」で第32回吉川英治文学新人賞受賞、「鍵のない夢を見る」で第147回直木賞を受賞しています。

読んでみた感想は?

まず「かがみの中の世界」での話なので【ファンタジー】なのかな?と思いましたが、”謎解き要素”があったり、”現代の若者の生きづらさや悩み”などが非常にうまく絡み合って、ちょっと考えさせられる内容で非常に面白かった、というのが素直な感想です。

それと同時に「学生時代に読みたかった」とも思いました。
たぶん私的には小学校高学年~高校生ぐらいまでの人が読むと非常に共感出来てもっとも楽しめる作品だと思うのですが、私が読んだ時は自分が既におじさん世代だったという事が非常に悔やまれます。

先ほどから何度も言いますが、読み終わった直後「面白かったなぁ!」と思うと同時に「あーそっか!、よくできているなぁ!!」と感心してしまいます。(上から目線で申し訳ないです)
もしあなたに年頃のお子さんがいらっしゃるのであれば、この本は本当におすすめです!
ちょっとページ数の多い作品ですが、この本を最後まで読むと「あーっ!そうだったんだっ!」「みんなよかったなぁ!」となること請け合いです。

そして、きっと何かを感じとって、少し人にやさしくなれるのではないでしょうか?

この本のおすすめ度は?

読書感想文があるんだけどなんかおススメは?と聞かれたらススメする度、★★★★★星5つ
娘に読ませたい本は?度、★★★★★星5つ
総合おすすめ度は星★★★★4つでした。

ストライクゾーンはやっぱり子供たちになると思います。
その年齢層に限って言えば星は6個でも7個でも良いと思わせるほど良い作品です。
一読して損はないですよ!