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バス釣りブームとメガバスルアー

最近はちょっと寒くて釣りに行く機会が減ったので、ちょっと昔話をしてみたいと思います。

最近釣りを始めた方などはあまり分からないもしれませんが、以前、空前のバス釣りブームがあったのです。

現在でも特定のルアーにプレミア価格が付くものもありますが、当時はちょっと異常で、ルアーは魚を釣る道具であると同時に”コレクターアイテム”として高額で取引されていたのです。

バス釣りブームの到来⁉

私の釣りの原点は親や兄に連れて行ってもらった川での小物釣りです。
それから中学性になると当たり前のようにルアーフィッシングに興味を持ち、学校の友人達とバス釣りに行くようになりました。

その当時はコアな釣り人はいましたが、そんなに多くの方が釣りをしていたという感じはありませんでした。しかし90年代の後半?ぐらいになると、急にルアーフィッシングをする人が増えて来たのです。

確かな理由は分かりませんが、私が思うに芸能人の方、特に木村拓哉さんなどがバス釣りをするなどで注目が集まったのではないかと思います!

この頃のブームは凄まじく、私の勤める会社の高校生のアルバイトの子達も釣りにハマっていて、この子らを連れて霞ケ浦に釣りに行ったりしていました。
休日の霞ケ浦の土手には多くの車が止まっており、「なんか釣りづらい時代になったもんだ」とちょっとなんだかなぁ?と思ったものです。

しかし、人気はいつか廃れていくものです。
バス釣りは特定外来魚に指定されてから一気に人気がなくなって行くのです。
「もうバス釣りはやらない!」という人も出てきて、この頃から”エリアフィッシング”が人気になってきたと記憶しています。
私の被害妄想かもしれませんが、バス釣りをしていると言うと「まだバスなんかやってるの?」とちょっと馬鹿にしてんのか?と思うような事を言う人もいました。

 

 

メガバスルアーと中古市場

バス釣りのブームがいつから始まったのか、正直な所私ははっきり覚えていません。
しかし当時は異常なほどのバス釣りブームでルアーの中古市場も活発になり多くのルアーショップが各地に出来たのです。

加熱したルアー市場

人気のルアーはお店に入荷するとすぐに売り切れになってしまい、「エバーグリーン」「ラッキークラフト」などのルアー、その中でも特にメガバスのルアーは「おひとり様ひとつまで」と張り紙がされる程でした

この頃いくつかのお店では「抱き合わせ商法」、簡単に説明すると人気ルアーに不人気のルアーをセットにして販売するような釣具屋も多くありました。
私はそこまで「メガバス」のルアーが欲しかったわけではないので、購入する事はなかったのですが、今の時代で言う転売ヤーのような人も多くいて、中古ショップでは、特に”レアカラー”や”マットタイガー”などは”プレミアム価格”で販売されていました。

終焉

しかし、バス釣りブームが去ると多くの釣具屋さんが姿を消していきます。
ブームに乗ってオープンした小さな中古の釣具屋さんはもちろんですが、あの釣具屋さんの「POPEYE」もなくなってしまいました。
同じボート屋さんを利用していた仲の良い店員さんがいた店舗に最後の営業日に行った時に、惜しんで集まった方々と話をした時にバス釣りブームの終焉を感じたのを覚えています。

最後に

当時、バスが特定外来魚に指定された後、「抱き合わせ商法」をしていた釣具屋に行った時にそこの店主に「もうバス釣りはおしまい!うちではバス用品は扱わないよっ!」と言われた事がありました。
今までバス釣りで利益を得ていたのにもかかわらず、釣り業界の人間がこんな手のひら返しをするようではそりゃ釣り自体も廃れていくだろうな!と感じました。

しかし現在でもコアなファンはいて、私なんかもずっとバス釣りを続けています。
レンタルボート屋さんに行くと、釣り場で顔なじみになった人も多くいて、情報交換をするのも楽しかったりします。

バスは外来魚ですからいろいろ問題もあるとは思いますが、一人ひとりがルールを守り末永くつりが出来る事を願わずにはいられません。