私がフナを釣るために池に向かう時の話です。
この池は山間にあり、普段は農業用水として利用されています。
近くに川などないのですが、なぜかフナやコイ、その他にウシガエルなどもいるのです。
他にもどうやってこの池まで来たのかわかりませんが、”すっぽん”などもいるのです。
はい!、今回はこの”すっぽん”が主役の話です。
夏バテかな?

ある日、いつものように池に向かう農道を走っていると目の前の道路上に何か得体のしれない物体があるのです。
「何か落ちてる?タオルかな?、ん?なんだろう?」「黒くてデカいな?」と恐るおそる近寄ると、そうです!そこにすっぽんがいたのです。
見た感じ体長は35センチほどあり、近くで見るとかなりデカい!
噛まれると大変だ、みたいな話も聞くのでちょっと恐怖を感じるくらいです。
釣りに行くとたまに陸に上がっているのを見かける事はあったのでいるのは知っていたのですが、私の気配を感じると”カメ”とは思えぬほどの速さで走って池に飛び込んでしまうのです。
そんなすっぽんが身動きもせずに目の前の横たわっているので「もしかして〇んでる?」と思い恐るおそる近寄ると首が動いているのでどうやら生きているようです。
ただいつもの元気はなく、池からも少し離れているので池に帰れなくなってしまったのかもしれません。
このまま道路上にいて、車にひかれてしまったら大変です。
この日は軽トラックに乗っていて、荷台にはバケツと竹ぼうきがあったのでこれで救出作戦を開始します。
救出作戦開始

車を降りて準備をしようと、少し目を離しているといつの間にか池と反対方向に移動しちゃっていて、さらに事態は悪化。
すかさず追いかけて行くと、力尽きたのか?ぐったりと動かなくなったので、竹ぼうきを使いバケツに追い込むと自分からバケツに入ってくれました。
ここから池に向かうのですが、すっぽんは思いのほか重く、しかもバケツの中で大暴れしているので慎重に、かつ急いで運びます。
池に着いてすっぽんを放つと非常に元気よくすごい勢いで泳いで行ったので何とか大丈夫でしょう。
もう池から遠くに行かないように気を付けてちょうだいね。
あとがき
この話を友人や家族に話すと「えっ⁉逃がしちゃったの?」とか「どこかに売れたんじゃない?」なんて言われましたがそんな気はさらさらありません。
私としては「良い事をしたなっ😊」「何かいいことあるかな?」「亀だから竜宮城に連れて行ってくれるかな?」と勝手な妄想と自己満足に浸っていたのです。
この後、何か良い予感がする?と感じ、宝くじを買いましたが予想通りそのくじは、かなり高めのゴミくずとなりました。
恩返しはまだまだ先の話みたいです。
おしまい🐧

